当院では、在宅緩和ケアに積極的に取り組んでいます。緩和ケアと言うと”がん”などの悪性疾患を連想しますが、実はその他疾患でも、あるいは病気がなくとも終末期には苦痛を伴う事は少なくなく、”非がん”患者の緩和ケアと言われます。
また、緩和ケアの対象となる身体症状は痛みだけではなっく、吐き気や、倦怠感など様々にありえます。また、身体的苦痛以外には精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルな苦痛もあり、それらすべてを合わせ全人的苦痛と呼ばれています。
即ち、緩和ケアはすべての病にいる人の全人的苦痛を和らげる術です。
全人的苦痛をコントロールすることは患者様のQOL(生活の質)の向上が期待でき、同時にご家族の安らぎにもつながります。
緩和ケアで使用する代表的なお薬のモルヒネ(オピオイド)も、その同系統薬剤の種類も増え、投与方法も多彩になりました。当院では、病院での使用法とほぼ同等の取り扱いが可能です。家に居ながら、ホスピスのケアを受けるという意味で、在
宅ホスピスとも呼ばれます。また、オピオイド以外の薬剤を使用しますが、漢方薬などの東洋医学も積極的に取り入れ、より満足度の高い緩和医療を目指しています。
※画像:持続皮下注に使用する機器